針脱毛ってどんなもの?
ちょっと前までは永久脱毛というと針脱毛を意味していました。現在では永久脱毛としては医療レーザー脱毛が主な脱毛法となってはいますが、それでも針脱毛は今もなお行われているのです。
一体針脱毛とは何なのでしょうか?
針脱毛は1870年代にアメリカで開発された脱毛法で、もともとは眼科で逆さまつげを脱毛するべくまつげに沿う形で針を刺して行き、そこに電気を流すことで脱毛していました。これがのちに色々な改良がなされ日本に脱毛法の1つとして1960年代に入ってきました。
当初、電気を用いた針脱毛は医療機関でのみ行われていたのが1980年代に入り、徐々にエステなどの施設で行われ始めたのをきっかけに世間に広まっていったのです。
針脱毛は電気を用いているため一番の弊害となるのがやけどでした。もちろん皮膚がやけどを負うのですから、当然のことながら痛みを伴っています。また、やけどと同時に色素の沈着が起こってしまうケースがあることが問題となってしまっています。どのようにしてやけどが起こってしまうかというと、通電している針が皮膚に触れてしまい、皮膚を焼いてしまうのが原因なのです。そんな問題を解決すべく日本人医師によって開発された脱毛器具が絶縁針脱毛なのです。この脱毛器具は皮膚に触れてしまう部分が完全に絶縁しているので普通の電気針脱毛と比べてもずっと安全・安心して針脱毛が行えるのです。
知らない方も多いやもしれませんが、実は脱毛は医療行為に当たります。ですのでもちろん針脱毛も医療行為であるためエステなどの施設で行われてはならない行為なのです。医療レーザー脱毛なんかとも違い針脱毛にはそれなりの腕も必要となってきます。ですので針脱毛の成功のカギは確かな腕を持った医師を選ぶというところにあるとも言えます。痛みに関しても皮膚へと針を刺して行うためにもちろん痛みを伴ってきますが、針を刺す痛みよりももっと電気を流した時の方が痛みがあるものなのです。ですので、その痛みを軽減して行くために、麻酔を施術には用いています。また、針を用いているため血液による感染症、例えば肝炎やHIVなどの心配も出てきます。ですので、しっかりとした衛星の管理がなされている医院を利用していく必要があります。
そんな針脱毛に比べ医療レーザーは安全なうえにほとんど痛みを伴わない、今や主流の脱毛法となっています。ですが、相変わらず針脱毛は一般的にまだおこなわれています。それは、なぜなのでしょうか。レーザー脱毛はメラニン色素を攻撃、破壊して毛根を死滅させていく方法です。なので、日焼けをしている人や色素が沈着してしまっているところ、また黒人の方といった治療を受けられない例外が発生しています。それに、レーザーは一回の照射によって広範囲を脱毛することには大変効果があるのですが、それに対して針脱毛は1本1本に対しての脱毛をしていきますので、細かい部分の脱毛や一本だけ脱毛したい場合などにはレーザー脱毛をするよりも針脱毛の方が便利なのです。